ここは、死ぬ場所ではなく生きる場所。
「死にたい」と口にしたALSの利用者さまへの想い
在宅ホスピス保土ヶ谷

ー 利用者さま情報 ー
G様53歳、男性。ALSで四肢麻痺と嚥下障害、呂律障害があり、コミュニケーションをとるのが難しく、食事を含む日常生活動作はすべて全介助。
  • 1
    「食べる事が出来なくなるまで食べたい」
    気管切開や胃ろう等の延命は希望されず、入居時から「死にたい」との発言も聞かれていましたが、その一方で「食べることが出来なくなるまで食べたい、窒息しても食べたい」という訴えも強く聞かれていました。G様の飲み込む力は弱くなっていましたが、ご本人の強い希望で常食を提供していました。一口食べてはむせこんで吸引の繰り返しで、3時間かかっての食事介助でした。
  • 2
    葛藤の日々
    呂律障害のため何度も聞き返される事、伝えた事が一度でスタッフ全員に共有されない事に対し、G様が苛立つ事が多くなりました。コミュニケーションツールを受け入れてもらえない中でのやり取りや、毎日9時間かけての食事介助は、G様、スタッフ双方に負担の大きなものでしたが「食べられなくなる日までは食べさせてあげたい」というスタッフの思いで食事介助を続けました。
  • 3
    死にたいから生きたいへ
    唾液にもむせる日が続き、心配されていた誤嚥性肺炎になり、病院での治療が必要な状態に至るとG様から再び「死にたい」と弱気な声が聞かれました。「私たちはGさんを死なすために3時間の食事介助をしたわけではない。ここは死ぬ場所ではなく生きる場所でしょ。だから3時間も付き合ってきたんだよ。」とスタッフが返すと、思いが伝わったのかG様から肺炎治療と高カロリーの点滴を行うための入院が希望されました。コミュニケーションの為の文字盤も受け入れてくださり、使用方法をすぐに掴まれました。

    病を患い「死にたい」と思いを口にされる入居者様は今後もいらっしゃることでしょう。しかし私たち在宅ホスピスは「生きる」場所であり、出来る限り入居者様の尊厳に寄り添い続けていきたいと思います。
在宅ホスピス保土ヶ谷
横浜市保土ヶ谷区東川島町
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