ホスピス型住宅のReHOPE | ReHOPEマガジン | ReHOPEではたらく人 | 【ReHOPEの組織づくり】ご入居者さまを支える力は、働くスタッフの充実感から生まれる。
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ご入居者さまやご家族に前を向いて生きていただくために欠かせないのが、スタッフの存在です。
生きがいと働きがいを実感しながら社会の期待に応えられるように、一人ひとりを後押しする組織づくりに取り組んでいます。
※本記事は、 CUCホスピスアニュアルレポート2023年より抜粋した内容です。
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がん末期や障がいを抱える方に対するケアは、難易度が高いもの。そんなケアに向き合おうという意思をお持ちの方を、チームに迎え入れています。
看護師や介護職、セラピストが施設内で密に連携し、お互いの専門性を活かし合いながらご入居者さまへのケアにあたっています。
幅広いキャリア・経験をもつスタッフを受け入れ、それぞれの実力にふさわさしい活躍の場をつくっています。また、多くの女性スタッフが活き活きと働く現場を実現しています。
新入社員に向けてご入居者さまへのケアや自社の理念にまつわる充実した研修を実施しているほか、マネジメント研修、資格取得支援など、学ぶ機会を年々進化させています。
新入社員を対象に実施した合計研修時間 のべ78,592 時間 ※2023年3月期
年間の研修回数 63回 ※2023年3月期
マネジメント研修参加者数 のべ 128 名 ※2023年3月期
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CUCホスピスの人事部が掲げるビジョンは「ReHOPEのすべての場を働きがいがある職場にする」こと。
職種問わず、すべてのスタッフが充実して働ける環境をつくることが、その先にいるご入居者さまやご家族、地域や社会にお届けする価値を高めると考えています。
鎌苅 亮介
株式会社シーユーシー・ホスピス
執行役員 ⽀援本部 本部⻑
現場の声に寄り添い、進化し続ける組織でありたい。
「ReHOPEのすべての場を働きがいがある職場にする」。このビジョンには、ReHOPEのサービスの根幹にある「人」が充実感をもって働けるように、徹底的に寄り添うという決意が込められています。
私たちが提供するのは、ご入居者さまの日々の変化や望みを読み取り、願いを叶えていく「人対人」のサービスです。
がんや難病で傷ついたご入居者さまを支え、もう一度前を向いていただけるかどうかは、スタッフのふるまいにかかっています。一人ひとりが安心して働き、学びつづけられる環境をつくることで、スタッフ自身の成長意欲が高まり、仕事の質が向上する。一人ひとりの仕事の質が高まることで、チーム全体が成長し、ご入居者さまに届けられる価値が高まると私は信じています。だからこそ、働くスタッフの気持ちに寄り添い、「入社前」と「入社後」の双方のタイミングで不安や不満を解消することに努めています。
採用のシーンで心がけたのは、ReHOPEにまつわる正しい情報を伝えることでした。一般的にホスピスと聞くと、「穏やかな時間が流れる場所」というイメージをもつ人が多いと思います。しかし、ReHOPEで働く看護師や介護職は1日に10件を超える訪問をする忙しい毎日を送っているのです。こうしたギャップは、入社後の不満につながりかねません。そこで、ギャップにつながりそうな部分を洗い出し、採用メディアや転職エージェントを通じて的確な情報を発信。さらに入社前にReHOPEの働き方を体感できる「見学会」を始めました。
入社後はスタッフの声を聴くことに重点を置き、月次で職場サーベイ「Voice」を実施しています。「仕事に満足しているか」「職場の人間関係は良好か」「よく眠れているか」といった項目に加え、働き方や職場における不満や不安があれば申告できるようにしています。その結果を受けて、必要に応じて面談を実施したり、全社で改善できそうな課題が見つかった場合は、人事施策に反映したりしています。スタッフの声を受け、2023年4月にスタートしたのが、新人事制度の「Forward」。Voiceを通して「まとまった休みがとれない」「成長したいが教育プログラムが乏しい」「頑張っても昇給がなく報われない」といった率直な意見が挙げられました。そこで、スタッフが心身ともに健康な状態で長く、スキルを高めつづけられる環境を整えることを目指し、等級制度や給与制度の見直し、教育プログラムの拡充、心身のケアに充てられる手当や休暇の導入などを行いました。
医療依存度が高い方をケアするReHOPEのスタッフには、多方面から大きなプレッシャーがかかります。だからこそ、安心と働きがいを感じていただける場をつくりたい。今後もスタッフの声に耳を傾け、強い人材、強い組織づくりを目指してまいります。
私たちは、ステークホルダーのみなさまに経営方針や事業活動の成果・今後の方向性をお伝えするため、『アニュアルレポート2023』を発行しました。
がん末期や難病のご入居者さまへのケアを進化させる取り組みや、施設のスタッフを支える仕組みを紹介し、「ホスピス=死を静かに待つ場所」という一面だけではないことをご理解いただきたく、「前を向いて生きる」ご入居者さまやご家族、明るく寄り添うスタッフの日常を描いています。
※ より詳細なレポート内容はこちらからご覧ください。