MESSAGE

代表メッセージ

「希望を取り戻す場所」
としてのホスピスを、
日本へ、世界へ
広めていくために。

株式会社シーユーシー・ホスピス
代表取締役社長

井上正明

日本は現在、かつてない高齢化社会・多死社会へと突入しています。年間死亡者数は150万人を超え、2040年には、終末期医療を受けられず、最期の時間を過ごす場所を定められないまま亡くなる人が年間49万人に至るとも想定されています。

一方で「過度な延命治療は控えたい」「最期まで自分らしく生きたい」といった、死生観の変化も起きています。人生の締めくくりとも言える日々を、自らが望むように過ごしたい。それは、誰しもが自然と抱く願いではないでしょうか。

しかし、いざ重い病を患うと、当たり前の日常生活すら難しくなることがあります。自宅で穏やかに過ごしたいと考えても、付きっきりの介護や看護が必要となる現実に、ご本人もご家族も希望を失ってしまう、というケースが少なくありません。

私たちの使命は、「『前を向いて生きる』を支える。」です。重い病気を前に、戸惑い悲しむご本人やご家族を孤独にせず、少しでも前を向けるようお手伝いをする。そのために「どんな生きるにも向き合い、希望が生き交う場所を日本に、世界に、広めていく。」というビジョンを掲げ、全国にホスピス型住宅を展開しています。

ホスピス型住宅は、医療的処置や緩和ケアが必要ながん末期、パーキンソン症関連疾患、筋委縮性側索硬化症(ALS)など、高度医療が必要な症例の方を積極的に受け入れ、自宅のように安心して過ごせる住まいです。

創業から6年が経過した現在、私たちの使命をさらに具現化するために、事業ブランドの変更を行いました。新たな事業ブランド名である『ReHOPE』は、「希望を何度でも再生する場所」という意味です。

『ReHOPE』の名を冠する我々のホスピス型住宅では、「好きなものを食べたい」「季節を感じたい」「家族やペットと過ごしたい」といったその人らしい願いを、スタッフが「看護×介護」という高い専門性に基づき、チームで支え実現しています。ご本人やそのご家族が、悔いなく、前向きに、かけがえのない日々を送れるように。寄り添い支える我々のあり方を、日本へ、そして世界へ広めていきたい。

「待ったなし」の現状に対し、今後も質とスピードの両方を大切にしながら、全国への施設展開を進めます。また、テクノロジーを活用し、無駄を省き本来のケアに集中できる時間を確保するなど、ご入居者さまに向き合うスタッフにとっても、働きがいのある職場作りを実行します。

「希望を取り戻すことができる場所」としてのホスピス型住宅を、この国の当たり前にするために。新しい「看取り」のリーディングカンパニーとして、今後もたゆまぬ挑戦を続けてまいります。

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創業者メッセージ

「生きる困難」を
抱える人たちに、
もう一度“前を向いて”
いただくのが、
私たちの使命

病院の看護師として働いていた私が、ホスピス型住宅というモデルを立ち上げるきっかけとなったのは、2000年の介護保険法の制定でした。

介護保険制度は、高齢化が進む中で、要介護者が増えたり介護を受ける期間が長期化したりすることを想定し、「高齢者を社会全体で支え合う仕組み」として制定されたものです。これからは、地域で高齢者を支えていくことが必要になると感じた私は、地域で暮らす人たちに医療的なケアを届ける訪問看護の世界に飛び出しました。

ところが、訪問看護を続けるうちに、その仕組みが地域のニーズとマッチしないと感じるようになったのです。24時間365日、症状が急変したらすぐにでも来てほしいと望む地域の利用者側、人員数の関係でそのすべてに応えることが難しい訪問看護事業者側。そのギャップを埋めるために考えついたのが「ホスピス型住宅」という仕組みです。がん末期や難病といった、重い病と共に生きる人たちが入居できる場を作り、看護師と介護職が家族としてお迎えをする。ご入居者さまは、家のような自由な空間と病院のような安心感のもと、自分らしい生活を送れる。それが、私が描いた理想の在り方でした。

重い病を抱えていても、少しでも生きる喜びを取り戻してほしい。CUCホスピスを立ち上げてから、私自身も、ともにケアをするスタッフもそうした思いを抱きながらご入居者さまに向き合ってきました。その姿勢を表したのが「『前を向いて生きる』を支える。」という使命です。

2023年6月には、その使命を表した新たな事業ブランド『ReHOPE(リホープ)』が誕生しました。今後も、多くの人の希望を再生し、少しでも前を向いて生きていただけるように尽力して参ります。

取締役Founder 𠮷田豊美