ホスピス型住宅のReHOPE | ホスピス・介護の基礎知識 | 在宅医療を知る | 訪問看護と訪問介護の違いは?両方を使うことはできる?サービス内容を詳しく解説
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この記事の監修者
織田 忠生(おだ ただお)
株式会社シーユーシー・ホスピス 運営部 首都圏第二エリア 看護SV
プロフィール
看護学校卒業後、精神科病棟、循環器病棟で勤務。2019年シーユーシー・ホスピスに入社しホスピスケアに従事。ReHOPE保土ヶ谷で看護管理者となり、その後3拠点で管理者を経験し、現在は看護SVとして施設運営や管理者のサポートをしている。
訪問看護と訪問介護はいずれも、自宅にいながら医療や日常生活の面でサポートを受けられるサービスです。しかし訪問看護と訪問介護の違いについて、明確に理解できていない方も多いでしょう。
今回は訪問看護と訪問介護の違いについて、サービス内容や対象者などの視点から解説します。どちらを利用すべきか、推奨される場面も紹介します。
まずは訪問看護と訪問介護について解説します。
訪問看護とは、看護師がご利用者さまの自宅を訪問し、主治医の指示に基づいた健康管理や医療処置、医療機器の管理を行うサービスです。病気の悪化を防ぎ、回復のサポートをします。
訪問看護は自宅という環境で自分らしく過ごせるよう、ご本人の生活に寄り添った看護を提供しています。また、「最期の時間を自宅で過ごしたい」と願う終末期の方のための看護も行っています。
日常生活への不安を少しでも軽くし、住み慣れた場所で安心して療養生活を送れるよう支援することが、訪問看護の大切な役割です。
訪問看護についてより深く知りたい方は、は別記事「訪問看護とは?サービスの内容や利用方法について解説」をあわせてご確認ください。
訪問介護は、本人のみでの日常生活を送ることが難しくなった方(介護認定を受けた要介護1~5の方)に対し、家事や入浴など日常生活の援助や通院時の移動の支援などを行うサービスです。
訪問介護には入浴や排泄、食事のサポートなど直接的な身体介護と、自宅の掃除や洗濯、調理などの日常生活のサポートがあります。
訪問介護の特徴として、利用者は慣れ親しんだ自宅で介護サービスを受けられるメリットがあり、介護する家族の負担も軽減できます。ただし、訪問介護事業所から自宅へ「訪問」するという特徴柄、サービスの内容によっては緊急時の即座の対応が難しい場合もあるため、この点は考慮が必要です。
訪問介護をより深く知りたい方は、「訪問看護とは?サービスの内容や利用方法について解説」の記事をご覧ください。
訪問看護と訪問介護の主な違いを表にまとめると、以下のようになります。
訪問看護 | 訪問介護 | |
サービス提供者 |
|
|
対象者 |
※介護保険・医療保険のどちらか適用 |
|
主な内容 |
※主治医の指示に基づいた、医療的なケアを中心としたサービス |
|
費用の特徴 |
※時間や内容によって費用が異なる |
※時間や内容によって費用が異なる |
「我が家の場合、訪問看護と訪問介護のどちらを利用すべき?」と悩む方もいるでしょう。どちらを利用すべきか、それぞれに適したケースを紹介します。また、両方のサービスが必要な場合についても解説します。
病気や怪我の治療中、またはその後も医療的なケアが必要だが、できるだけ自宅で自分らしく生活したいという場合は訪問看護が適切です。
緩和ケアを行うメンバー例
「我が家の場合、訪問看護と訪問介護のどちらを利用すべき?」と悩む方もいるでしょう。どちらを利用すべきか、それぞれに適したケースを紹介します。また、両方のサービスが必要な場合についても解説します。
病気や怪我の治療中、またはその後も医療的なケアが必要だが、できるだけ自宅で自分らしく生活したいという場合は訪問看護が適切です。
訪問看護が適しているケース例
上記に該当する場合は、看護師などが自宅に訪問のうえ適切な医療的ケアを提供する訪問看護の利用が推奨されます。
日常生活を送るうえで食事のサポートなど直接的な身体介護や、 自宅の掃除や洗濯、調理などの日常生活のサポートが必要な場合は、訪問介護の利用を検討しましょう。
訪問介護が適しているケース例
上記に該当する場合は、ホームヘルパーなどが日常生活や通院などを介護によってサポートする訪問介護が適切です。
病気や怪我で医療的なケアが必要な一方で、日常生活動作にもサポートが必要な場合は、訪問看護と訪問介護両方のサービスを利用できます。
たとえば、退院直後でひとりでの歩行が不安な場合は、訪問介護の移動介助を利用しながら、訪問看護のリハビリテーションも行うことで、自宅での安全な移動を確保しながら、リハビリで徐々に身体の動きを入院前の状態に戻していくことができます。
酸素吸入器などの医療機器が日常的に必要であり、また家事や入浴に介助が必要な状態の方は、訪問看護・訪問介護両方のサービスを組み合わせることで、安心して自宅での生活を続けられるでしょう。
がん末期の方は、頻繁な痛みや呼吸困難などの症状には、医療保険の訪問看護で注射や点滴の処置を受け、体力低下による日常生活の困難さには、介護保険の訪問介護で食事や入浴の介助を受けるといったことが可能です。
本記事では、自宅で受けられるサービスとして、医療的処置を中心とする訪問看護と、日常的な介助を中心とする訪問介護の違いを解説しました。
訪問看護・介護をどのように利用していくべきかは、本人や家族の希望が考慮されますが、基本的には病気の症状・進行度合い・心身の状態など合わせ、主治医が指示を出したり、介護認定に基づいてケアマネジャーがケアプランを作成したりします。
サービスの利用をお考えの場合は、お住まいの市区町村の福祉・介護窓口、地域包括支援センター、またはケアマネジャーにご相談ください。
訪問看護は看護師や理学療法士などが訪問し、医療的なケアやリハビリを行います。一方、訪問介護はホームヘルパーや介護福祉士が訪問し、入浴や排泄、食事のサポート、掃除・洗濯などの家事のサポートなどを行います。
詳しくは記事内「訪問看護と訪問介護の違い」をご覧ください。
医療的なケアが必要な場合は訪問看護、日常生活におけるサポートが必要な場合は訪問介護を利用しましょう。
詳しくは記事内「訪問看護が適している場合」と「訪問介護が適している場合」をご覧ください。
医療的なケアと日常生活における介護、どちらのサポートも必要となった場合は、訪問看護と訪問介護を同日利用できます。
詳しくは記事内「両方のサービスが必要な場合」をご覧ください。
自宅で訪問介護や訪問看護を受けるのは、本人にも家族にも負担が大きいとお考えの方や、施設入居を検討している方に、ReHOPEをご紹介します。
ReHOPEは、がん末期や神経難病の方に特化したホスピス型住宅です。ご自宅のようにプライベートが守られた環境で医療・介護職が専門的なケアを提供し、24時間365日の体制で安心して自分らしい生活を送れるよう支援いたします。
常駐スタッフが日常生活のサポートから医療ケアまで、一人ひとりに寄り添ったケアを行います。地域の医療機関や多職種と連携し、心身のケアを総合的に提供しています。ご入居をお考えの方には見学案内も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。