認知症でもホスピスへの入居は可能?ケアを受けられる施設や選ぶポイントを解説|ホスピス・介護の基礎知識|ホスピス型住宅 ReHOPE(リホープ)
ホスピスの基礎知識

認知症でもホスピスへの入居は可能?ケアを受けられる施設や選ぶポイントを解説

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認知症でもホスピスへの入居は可能?ケアを受けられる施設や選ぶポイントを解説

この記事の監修者

中村 由喜子(なかむら ゆきこ)

プロフィール

1998年に社会福祉法人恩賜財団済生会宇都宮病院付属看護専門学校を卒業。看護師資格を取得し、整形外科、救急病棟、救急外来に勤務し、2015年に認知症看護認定看護師資格を取得。退院支援課、専門・認知症ケアチームの専従看護師として認知症高齢者の方が安心して療養できる環境の調整、認知症ケアの実践、スタッフ教育に従事。2020年に退職後、三重県立看護大学大学院看護学研究科に入学。2023年に老人看護専門看護師の資格を取得し2023年6月に当社入職し現在に至る。


ホスピスは終末期のがんや難病が進行し、治療が困難となった方の身体的・精神的苦痛をやわらげ、残された時間をその人らしく過ごせるよう支援する施設です。

ご家族に認知症の方がいらっしゃる場合、ホスピスケアだけでなく、認知症への対応が可能な施設を選ぶ必要があります。本記事では、ホスピスケアと認知症ケアの両方に対応できる施設の種類や選び方について解説します。

なお本記事では「ホスピス」を緩和ケア病棟(病院)やホスピス型住宅(介護施設)など、ホスピスケアを提供する施設の総称としています。

ホスピスとは

ホスピスとは、終末期のがんや進行した難病など、治療が困難になった方の痛みの緩和や精神的ケアを提供する施設です。

病気にともなう身体的・精神的苦痛を緩和させることで、自分らしく終末期を過ごしたいと望む方を対象としています。

ホスピスの対象者やケア内容、費用については、こちらの記事で詳しく解説しています。
ホスピスとは。病院とホスピス型住宅の違い、ケア内容、費用を徹底解説

認知症でもホスピスでケアを受けることはできる

たとえば、80歳の一人暮らしの方が、最近物忘れが増え、夜間に徘徊するようになり、さらにがんの治療も困難となった場合、家族はどのようなサポートを検討するべきでしょうか?
認知症と終末期のケアの両方に対応できる施設があるのか不安に感じる方も多いかもしれません。
ホスピスは、がんや難病が進行し治療が困難になった方を対象に、進行に伴う身体と心の苦痛をやわらげて自分らしく過ごせる環境を提供する施設です。そのため、認知症であっても緩和ケアが必要であればホスピスへの入居対象となります。

ただし、注意点として、認知症のみを理由に施設への入居をすることはできません。施設を選ぶ際は、ご家族の状況に合ったケアが可能か、しっかりと確認することが大切です。

認知症でホスピスの受け入れが難しいケース

基本的には認知症でもホスピスへの入居は可能ですが、認知症の症状によっては受け入れが困難になってしまう場合があります。

たとえば、

  • 入居者本人の安全確保が困難な場合
  • 身体拘束が必要な場合
  • 徘徊や他者に対して攻撃的な行動が激しい場合
  • 医療の必要性が低い場合
  • 入居時期が早すぎる場合(対象疾患の予後が長いと見込まれる場合)など

です。

施設によって受け入れ態勢が異なるため、事前に施設へ問い合わせしましょう。

認知症の方が入居可能な介護施設

ここでは、認知症の方の受け入れを行っている施設について紹介します。

これらの介護施設はその種類によって対応しているサービス内容や受け入れ体制が異なります。同じ種類の施設であっても受け入れ態勢や提供しているサービス、ホスピスケアの有無などに違いがあるため、気になる施設があれば実際に問い合わせをしましょう。

グループホーム

認知症の方が最大9人の少人数のグループで共同で生活をする小規模な施設です。認知症の方にあわせた生活環境のもと、認知症介護の専門知識と技術を持ったスタッフが対応します。
スタッフのサポートのもと、家事分担などの自分の役割を持って生活することが多く、アットホームな空間が特徴的です。

特別養護老人ホーム

特別養護老人ホームとは、在宅での生活が困難な要介護状態の方が入居できる介護保険施設です。基本的に要介護度3以上の方が対象ですが、認知症の方については、要介護度2以下でも条件を満たせば例外的に入居が認められることがあります。
認知症で大人数の生活に馴染みにくい場合は、集団生活を前提とした「従来型」の特養よりも、少人数制で個別のケアが行われる「ユニット型」の特養が適していると言えます。

有料老人ホーム

有料老人ホームは、介護サービスや食事の提供、家事、健康管理といった日常生活を送る上で必要なサービスがついた高齢者向け住宅のことです。
24時間介護サービスを受けられる「介護付き型」と必要な介護サービスを選べる「住宅型」の2種類あります。より手厚いケアを受けられるのが「介護付き」といわれますが、「住宅型」でも利用サービス次第で同等のケアを受けることも可能です。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅はバリアフリー完備の高齢者向け住宅で、安否確認などが受けられます。

サービス付き高齢者向け住宅は一般型と介護型の2種類あり、介護型であれば介護施設と同様の人員基準を満たしています。そのため、介護度が高かったり認知症の症状が進行している方でも必要な介護が受けられます。

施設の選び方

ホスピスへの入居を検討する中で、認知症へのケアも必要な場合は、ホスピスケアだけでなく認知症に対しても適切なケアを提供されているかをよく確認しましょう。

たとえば認知症であれば、症状や行動への対応内容や実績、現時点での認知症の症状に対してはどのような対応になるかを質問するとよいでしょう。病院との協力体制や人員配置の状況が十分であるかも重要なポイントです。

また、入居施設や必要なケアによって医療保険の対象になるか介護保険の対象になるかが変わるため、どのようなケアが必要になるのかも事前に確認するとよいでしょう。

よくある質問

認知症でもホスピスに入れる?

認知症であってもホスピスへの入居は可能です。ただし、認知症がどの程度進行しているか、どの程度のケアが必要かによって受け入れが可能な施設に違いがあるため、事前によく確認をしておきましょう。

詳しくは記事内「認知症でもホスピスでケアを受けることはできる」をご覧ください。

認知症ケアとホスピスケアのどちらも受けられる施設は?

認知症ケアとホスピスケアの両方を受けられる施設として以下のような介護施設が挙げられます。ただし、これらすべての施設でホスピスケアを提供されているわけではないため、事前にホームページで確認するか直接問い合わせしましょう。

  • グループホーム
  • 特別養護老人ホーム
  • 有料老人ホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅

詳しくは記事内「認知症の方が入居可能な介護施設」をご覧ください。

ReHOPEでは入居者さまを募集しています

ReHOPEは、がん末期や難病の方々を対象にしたホスピス型住宅です。ご入居者さまの中には認知症の方も数多くいらっしゃいます。

医療・介護の専門スタッフが、24時間365日体制で安心できるケアを提供し、ご入居者さまが自分らしい生活を送れるようサポートしています。

施設内はご入居者さまのご自宅。プライバシーが守られた空間で、日常生活の支援から医療的なケアまで、きめ細やかなサポートを受けられるのがReHOPEの特徴です。

「焼き魚を食べたい」「桜を見たい」といった日々の願いから、あきらめていた挑戦まで、一人ひとりの「やりたい」によりそいます。そして、知恵を振り絞り、安全を守りながら、ご本人やご家族とともに実現していきます。

入居をお考えの方には施設の見学も随時受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

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