ホスピス型住宅のReHOPE | ReHOPEだより | ReHOPEの理念 | 【代表メッセージ】質の高いケアを土台に「ありがとう」の総和を増やす: CUCホスピス 代表取締役 田邉 隆通
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私たちCUCホスピスは、日々多くの方々に支えられて成長と進化を続けております。今回は、昨年度から今年度の私たちの活動と未来への展望について代表取締役の田辺隆道がお伝えします。
株式会社シーユーシー・ホスピス
代表取締役 田邉 隆通
株式会社リクルート、日本福祉総合研究所株式会社、HRソリューションズ株式会社を経て、2015年に株式会社シーユーシーに⼊社。同社取締役として国内の医療機関⽀援事業を管掌、海外の医療機関⽀援事業を統括。2021年にソフィアメディ株式会社取締役就任。2024年6月より現職。
※本記事は、CUCホスピス活動レポート2024より抜粋した内容です。
2023年度は、過去最多となる7拠点を新設し、1,520名のご入居者さまのお受け入れが可能になりました。続く2024年度は10施設の開設を予定しています。この拠点数の成長は、より多くの方々から「ありがとう」という感謝の言葉やお気持ちをいただくための基盤づくりです。「ありがとう」の言葉こそが事業の原動力であり、私たちが提供するケアの価値を示すものと考えています。
私たちは、医療依存度が高い方々に寄り添い、安心して暮らせる場を提供しています。たとえば、がん末期の方はもちろん、人工呼吸器を使用される方や神経難病を抱える方々など、他施設では受け入れの難しい方も積極的に受け入れることで、ご本人やそのご家族の負担を軽減し、感謝の言葉につながるケアを提供しています。
2023年度より施設数の拡大を加速させるとともに、①コンプライアンスの徹底、②ケアの専門性向上、③現場力の強化の3つの視点で、ケアの“量と質”の両立に注力してまいりました。
コンプライアンスの徹底については、ご入居者さまに合わせた適切な看護介護計画を策定し、診療報酬・介護報酬のルールに基づいた運営を徹底しています。また専従の監査チームを設置し、定期監査および抜き打ち監査を実施して業務の透明性と信頼性を高めています。
ケアの専門性向上については、認定看護師による専門研修を積極的に実施しています。2023年度は人工呼吸器対応の研修を開始したほか、資格取得支援制度を通じて専門家の育成を進め、スタッフの知識・スキル向上を図りました。2024年度は「ACP(アドバンス・ケア・プランニング)」や「緩和ケア」分野の研修も増やしています。今後は、終末期医療の分野で、卓越した専門知識を持つ医師を招いた研修も行う予定です。
現場力の強化については、日々の業務の改善のアイデアを現場のスタッフが見つけ改善していく、ボトムアップ型の改善活動「WeCanプロジェクト」を2024年7月に開始しました。これはご入居者さまに日常で喜んでいただけるような小さな工夫や日常的に感じているちょっとしたストレスを減らす工夫など、「微差」を積み重ねていく活動です。2024年11月末時点で214件の具体的な改善案が生まれ、実践に移されています。
このように、ご入居者さま一人ひとりの生活を豊かにする取り組みを進化させ、組織全体で共有することで、質の高いケアの提供を実現していきます。
医療制度の変化や社会のニーズに応じ、人生の締めくくりの時間を過ごす場所として、病院でも自宅でもない、「第三の生活の場」としてのホスピス型住宅のニーズはますます高まっています。今後も、専門性を高める研修や現場力強化の取り組みを通じて、質の向上を図り、一人ひとりに寄り添うケアを提供していきます。
私たちは、挑戦を続けることで多くの方々に安心と喜びを届け、感謝の総和をさらに広げてまいります。今後とも温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
私たちは、ステークホルダーのみなさまに経営方針や事業活動の成果・今後の方向性をお伝えするため、『活動レポート2024』を発行しました。
がん末期や難病のご入居者さまへのケアを進化させる取り組みや、施設のスタッフを支える仕組みを紹介、ご入居者さまとのエピソードなどを掲載しています。
※ より詳細なレポート内容はこちらからご覧ください。