ホスピス型住宅のReHOPE | ReHOPEだより | 希望を支える取り組み | ReHOPE 松戸で念願のドッグセラピーを初開催。犬とのふれあいで心満たされる時間を
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2025年1月、ReHOPE松戸では、一般財団法人 国際セラピードッグ協会の皆さまをお招きし、ドッグセラピーを初開催しました。
ドッグセラピーは、人と動物のふれあいを通じて幸福感や安心感を提供し、心身の健康維持や改善を目指すアニマルセラピーの一種です。とくに訓練を受けたセラピードッグと直接ふれあう活動を指します。
「動物とのふれあいを通じて、ご入居者さまに元気や笑顔を届けたい」というスタッフの想いから実現した本企画。今回11名のご入居者さまにご参加いただき、大変好評をいただきました。 今回は、この念願のドッグセラピー初開催の当日の様子をお届けします!
※今回ご紹介するドッグセラピーは、ReHOPE松戸ではじめて挑戦した取り組みです。今後の展開については現在検討中であり、現在ReHOPEの全施設で実施しているわけではございません。また、ご入居者さまの安全と健康に配慮し、犬アレルギーや犬が苦手な方には個別の対応を行い、衛生管理を徹底した上で個室スペースで実施しました。
今回、ReHOPE 松戸にお越しいただいたのは、一般財団法人 国際セラピードッグ協会のセラピードッグの「ゆずちゃん」、「ライムちゃん」、「リキくん」。3頭が施設を訪れると、その可愛さに施設内のあちこちでスタッフからの歓声があがりました。
(写真左より)ゆずちゃん、ライムちゃん、リキくん。3頭は元々保護犬で、約2年間の訓練を経てセラピードッグとして活躍しています。
ふれあいタイムが近づくと、この時間を何日も前から待ち望んでいたご入居者さまがおひとりずつ会場の個室スペースに集まります。
「どんな子がきたのかな?」「わんちゃんはどこ?」と待ち遠しい様子で足を運ばれていました。
個室スペースの前でご入居者さまをお出迎えするゆずちゃんとライムちゃん。
いよいよ待ちに待ったふれあいタイム。ご入居者さまの目線と合うように椅子に座ったセラピードッグとコミュニケーションを楽しむ時間です。ハンドラーと呼ばれるセラピードッグ訓練指導員がご入居者さまの架け橋役となり、少しずつふれあいがスタートします。
最初は少し緊張した面持ちのご入居者さまも、次第にセラピードッグを自然に撫でられるように。スタッフと一緒に「ゆずちゃん」「ライムちゃん」など、名前を呼びかけながら、優しく触ります。毛並みやぬくもりを感じるうちに、徐々に親しみが増していきます。
「可愛いね」「じっとしてておりこうさんだね」「昔飼ってた犬のことを思い出すわ」など、さまざまな感想が聞かれました。
セラピードッグ「リキ」とのアイコンタクト。
セラピードッグを見つめるご入居者さまは皆さんとてもリラックスされていて、優しいまなざしが印象的でした。ご入居者さまだけでなく、その場にいるスタッフも含めた全員が心満たされる時間となりました。
初開催ながら大盛況だったドッグセラピー。
今回、この企画を立ち上げたReHOPE松戸のスタッフに、企画の背景や実施後の感想を伺いました!
M.Hさん
ReHOPE 松戸 看護師
日頃、ご入居者さまに付き添ってお散歩をするなかで、すれ違う犬や窓越しに見える猫に笑顔で反応し、立ち止まって話しかけるご入居者さまの姿を何度も目にして、「動物とのふれあいが喜びにつながるはず」と感じていました。
ReHOPEでは普段からご家族がペットと一緒に面会に来られますが、ペットを飼いたくても飼えないご入居者さまも多くいらっしゃいます。そうした方々にも動物とふれあう機会を作りたいと思い、昨年の夏、スタッフミーティングでドッグセラピーのアイデアを提案しました。賛同してくれるスタッフが多く、施設長の後押しもあったおかげで、企画が無事に実現しました。
セラピー当日は、かわいらしい犬たちを前に、普段あまり表情の変化が見られない方も自然と笑顔になるのを見て、動物の持つ力の大きさを改めて実感しました。これからもご入居者さまが幸せを感じられるきっかけを大切にしていきたいです。
M.Yさん
ReHOPE 松戸 施設長
今回のドッグセラピーは、スタッフが温めてきたアイデアが形になった取り組みでした。実現までにはさまざまな準備が必要でしたが、スタッフ皆の熱意と協力に支えられ、また国際セラピードッグ協会の皆さまのお力添えをいただきながら、無事に初開催を迎えることができました。当日は、セラピードッグたちに触れるご入居者さまの笑顔や、懐かしい思い出を語られている姿を見て、私自身も感動しました。
今回のイベントは、ご入居者さまをはじめスタッフもその場にいたすべての人が幸せを感じる素敵な時間となりました。改めて動物の持つパワーのすごさを実感しましたし、スタッフの学びも大きかったようです。
ReHOPEでは、これからもご入居者さま一人ひとりが『自分らしく生きる』ためのサポートを続けていきたいと考えています。今後もこのような機会を増やしていけるよう、スタッフ一丸となって取り組んでまいります。
また、今回の実施にあたって、一般財団法人 国際セラピードッグ協会の皆さまに多大なご協力いただいきました。誠にありがとうございました。
協会のウェブサイトはこちら:https://therapydog-a.org/
全国でホスピス型住宅を展開しているReHOPEでは、重い疾患や障害があっても誰もが自分らしく、前を向いて生きられるように心をこめてご入居者さまの毎日に寄り添っています。
全国の施設でご入居を受け付けておりますので、見学のお申し込みやお問い合わせなど、お気軽にご相談ください。
より詳しい情報を知りたい方は、ReHOPEのサイトをぜひご覧ください。