ケアの質を向上させる取り組み:生活の質を高めるリハビリテーション|ReHOPEだより|ホスピス型住宅 ReHOPE(リホープ)
希望を支える取り組み

ケアの質を向上させる取り組み:生活の質を高めるリハビリテーション

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※本記事は、CUCホスピス活動レポート2024より抜粋した内容です。

病気やケガで体が不自由になった方が、日常的な動作を取り戻すために行われるリハビリテーション。例えば、終末期のがん患者の3分の2がリハビリテーションを望んでいるものの、満足のいくリハビリテーションを受けられていないという研究結果があります(*)。身体機能を維持するリハビリテーションは、終末期の方の尊厳を取り戻し、生活の質を高めるためにも大切です。当社では、専門チームを組成し、リハビリテーションの提供に尽力しています。
(*)Hasegawa, Takaaki et al. “Unmet need for palliative rehabilitation in inpatient hospices/palliative care units: a nationwide post-bereavement survey.” Japanese journal of clinical oncology vol. 51,8 (2021): 1334-1338. doi:10.1093/jjco/hyab093

運営支援部 生活リハビリ支援チーム リーダー

北裏真己

終末期のリハビリテーションは、「前を向いて生きる」ために欠かせない

リハビリテーションはこれまで、病気やケガで体が不自由になった方が、日常生活を送れるように病院で行われることが一般的でした。そのため、「終末期の方へのリハビリテーション」といっても、ピンと来ない方が少なくありません。しかし実際には、回復が見込めない終末期の方であっても身体機能や日常生活動作の回復や維持が期待でき、さらには生活の質(Quality of Life: QOL)が改善することもあります。

私たちは、「心身ともに豊かな終末期を送るためにはリハビリテーションが不可欠」と考え、2023年に専門チームを立ち上げ、セラピストの人数を増員。新規施設においては、リハビリテーションに活用できるスペースを新たに設けました。ReHOPEでは、日常生活動作だけでなくその人にとって価値のある行為を大切にし一人ひとりの「やりたいこと」の実現を目指したリハビリテーションを提供しています。

例えば、飼い犬を抱っこするために重さのある枕を抱き上げてみたり、缶ビールのプルタブを開けるためにコインを裏返したりと、動作の練習を重ねていきます。今後は、各施設に2名のセラピストの配置を目指し、より充実したリハビリテーションの提供に力を入れていきます。これからもご入居者さまとご家族の「前を向いて生きる」という想いを、質の高いリハビリテーションでサポートしていきたいです。

CUCホスピス 活動レポート2024、公開中

私たちは、ステークホルダーのみなさまに経営方針や事業活動の成果・今後の方向性をお伝えするため、『活動レポート2024』を発行しました。
がん末期や難病のご入居者さまへのケアを進化させる取り組みや、施設のスタッフを支える仕組みを紹介、ご入居者さまとのエピソードなどを掲載しています。



※ より詳細なレポート内容はこちらからご覧ください。

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