火曜日の缶ビール。好物のラーメン。ここには、日常の楽しみがあります【ご入居者さま・ご家族の声】|ReHOPEだより|ホスピス型住宅 ReHOPE(リホープ)
ご入居者さまの声

火曜日の缶ビール。好物のラーメン。ここには、日常の楽しみがあります【ご入居者さま・ご家族の声】

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ReHOPEでは、重い疾患や障がいを抱える方々が、人生の最期まで自分らしく過ごせるよう、日々のケアに取り組んでいます。

そうした取り組みが、ご入居者さまやご家族にどのように受け止められているのかを知り、さらに質の高いケアにつなげていくために、私たちは2023年度から顧客満足度調査の一環でNPS®(Net Promoter Score)調査をReHOPE ご入居者さまご家族に対して実施しています。

一般的にNPS®は、0を超えると良好、30を超えると高い評価とされます。その中で、2024年度のCUCホスピスにおけるNPS®は +35.1ポイント(回答数:74名)という結果となりました。これは、私たちのケアが、多くの方々に信頼され、心から勧めたいと思っていただけていることを示す、非常に心強い結果です。

NPS®とは、サービスを他人に勧めたいと思う度合いを数値化した指標で、「満足」を超えた「信頼」や「共感」を測るものです。一般的には0を超えると良好、30を超えると高評価とされており、私たちの姿勢やケアが、ご入居者さまやそのご家族に届いているかを確認するための大切な指標と考えています。

今回は、こうした「声」のひとつとして、ReHOPE 墨田にご入居されている方のご家族のお話をご紹介します。

※本記事は、ReHOPEにおけるご入居者さまの一事例としてご紹介しています。ケアの内容や頻度は、病状や生活環境、ご本人・ご家族のご希望をふまえて個別に調整されており、支援内容はお一人おひとり異なります。


「ここに入居して、本当によかったと思っています」

そう話してくれたのは、80代のKさま。数年前から息子様がパーキンソン病を患い、自宅介護と入院生活を経て、2022年10月にReHOPE 墨田へご入居されました。
ご入居後の嬉しかった変化や、スタッフとの日々のやりとり、息子様の「らしさ」が取り戻されていく様子について、じっくりお話を伺いました。

一人で抱えていた介護の限界と、ReHOPEとの出会い

「息子は長く寝たきりで、入院中はベッドの上でほとんどの時間を過ごしていました。自宅介護の時期は、私ひとりで排泄介助も行っていましたが、男性の身体を持ち上げてパッド交換するのは本当に大変で……息が切れるほどでした。息子のことは何より大切に思っていましたが、私も80代後半。自宅で看るのには、体力的に限界を感じていました」

そんな時、入院先の病院から紹介されたのがReHOPEでした。

「初めて見学に来たとき、スタッフさんのあたたかさと施設の明るい雰囲気に一目惚れしました。面会も自由で、娘と一緒に見学してその場で『もうここしかないね』と即決しました。居室にトイレや洗面台があること、私の自宅から通いやすいことも大きな安心材料でした」

入院中は面会制限があり、思うように過ごせなかった息子様との時間。ReHOPEでは自由に会える安心感に加え、スタッフとのやりとりもK様にとって大きな支えになっているといいます。

「1階で息子への差し入れのお菓子を持っていたら、『一緒にお部屋まで持っていきましょうか?』と声をかけてくださって。いつも笑顔で、気持ちの良い対応をしてくれるんです。皆さん本当に生き生きと働いていて、ここに来ると私も明るい気持ちになれるんですよ」

息子”らしさ”を尊重し、日々の楽しみが生まれる暮らし

「息子が『ラーメンが食べたい』と言えば、カップラーメンを用意してくれるし、毎週火曜日には缶ビールを一本だけ楽しむことも、医師の許可を得て実現しています。本人もその時間をとても楽しみにしていて、火曜日になると『今日はビールが飲める日だね』と嬉しそうに話してくれるんです」

自由に差し入れできることも嬉しいポイントで、Kさまはよく息子さまの好きなお菓子を持っていって、一緒に楽しんでいるとのこと。そんなふうに親子の時間を重ねながら、施設でのリハビリやサポートも支えになっているそうです。

「セラピストさんが定期的にリハビリをしてくれたり、介護のスタッフさんが毎回食堂まで歩いて連れて行ってくれたりと、たくさん支えていただいています。おかげで、寝たきりだった息子が今では座れるようになり、短い距離なら歩けるようにもなりました。」

ReHOPEでは、日々の生活だけでなく、季節の行事や外出など「日常の中の非日常」も大切にしています。

「以前バスツアーを企画していただき、息子にとってもですが、外出が難しい入居者さんたちにとって本当に貴重な体験になっていたと思います。私はなかなか外へ連れて行ってあげられないので、施設の皆さんが“家族の代わり”になって、そういう時間をつくってくださるのがとてもありがたいんです」

2025年3月、ReHOPE 墨田では車椅子ごと乗車できる福祉バスでご入居者さま向けのツアーを行いました。

バスツアー当日、葛飾のお団子屋さんでReHOPE 墨田 施設長との記念撮影のひとコマ。

「もう一度、外出したい」その想いを実現!ReHOPE 墨田の葛飾柴又バスツアー

安心と信頼の中で続く“我が家”のような日々

入居から3年。息子様は、ここでの暮らしを「気に入っている」と微笑んで話してくださいました。

「息子が『家に帰りたい』と言わないんです。その様子から、今の生活に満足しているのが伝わってきます。私も、自分の生活を大切にしながら息子との時間をしっかり持てているので、ありがたい限りです。ここに入居してから、一度も“嫌だ”と思ったことがないんですよ」

自宅介護の大変さを経験しているからこそ、今の環境のありがたみを実感しているKさま。笑顔でこんな言葉を添えてくださいました。

「近所の人に会うと、ついReHOPEの話をしちゃうんです。それくらいこの場所が気に入っているし、スタッフの皆さんには感謝しかありません。これからも我が家のように末永くお世話になれたら嬉しいですね」

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