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INTERVIEW

介護職インタビュー

はじめからできないのは当たり前。周りの支えがあるから安心して挑戦できるんです。

ReHOPE 柏南増尾

介護職 佐藤 永茉さん

福祉専門の高校を卒業したのち、特別養護老人ホームで6年半介護職として従事。2024年2月にCUCホスピスへ入社。入社当初はReHOPE 柏南増尾の生活支援の第一人者として活躍し、現在は介護スタッフとして、ご入居者さまのケアを担当している。

※2025年3月時点のインタビューです。

介護の勉強を始めたきっかけは、大好きな曽祖母の骨折

これまでのご経験を教えてください。

高校卒業後、私は約6年半、特別養護老人ホームで介護職として働いてきました。ご利用者さまの食事や入浴、排泄といった身体介護など心身のケアに努めました。そこでご入居者さまが安心して過ごせる環境づくりに全力を注いできた経験は、今の私の基盤となっています。

なぜ介護の道に進もうと考えたのですか?

介護の道に進んだきっかけは、曽祖母でした。
毎週、曽祖母の家を訪れるほど大好きだったのですが、ある日曽祖母が大腿骨折をして急に介護が必要になり、家族全員が介護の知識を持っていないという現実に直面しました。

「曽祖母のために、私が何かできたら」と思い、福祉の道を選び、学び始めました。彼女はその後寝たきりになり、残念ながら亡くなってしまいましたが、その経験が今の私の原点となっています。

せっかく学んだ知識を活かし、一人でも多くの人の生活に寄り添える介護職になりたいという想いで、今日まで歩んできました。

その後、なぜCUCホスピスに転職されたのですか?

介護職としてさらにスキルアップしたいと思っていた時に、ふと「ホスピス」という言葉をネットで検索しました。すると、最初に目に入ったのがReHOPEでした。

未知の現場に飛び込んでみたいという好奇心と、特に難病の方へのケアに興味があったことが重なり、近隣にあるReHOPEを見学しました。現地で感じたのは、温かく親しみやすい雰囲気と、スタッフ一人ひとりが真摯にご入居者さまのケアに向き合っている姿勢で「ここなら私がやりたい介護に挑戦できるかもしれない」と直感的に思いました。

これまで勤めていた特養では、看護師さんが医療面のケアを担っていたため、介護職として関われる範囲は限られていました。

ReHOPEでも基本的に医療的ケアは看護師が中心となって行いますが、たん吸引や人工呼吸器ケアなど、より専門的な介護技術にも触れることができると感じ、転職を決意しました。

初めての難病ケア。苦労の先にある「ありがとう」の喜び

前職との違いを感じる場面はありますか?

感じる違いは様々ありますが、一番はご入居者さまが難病の方中心になったことです。
難病の方に対しては、特に細やかな気配りが重要です。

例えば、言葉を発せない方が私たちに何をしてほしいのか、目の動きや表情から読み解くこともありますし、動けない方への接遇においてはミリ単位での繊細な対応が求められます。

最初はそのギャップに戸惑うこともありましたが、人と接することが好きだったので、「これは自分の接遇スキルを磨く絶好のチャンスだ」と捉え、日々努力しています。

ReHOPEでの経験は、特に難病の方々のケアに取り組むことで、これまでの現場では得られなかった多くの学びと成長の機会を与えてくれています。

現在の仕事内容を教えてください。

基本的な業務は、ケアプランに沿って訪問介護を行うことです。

入社当初は施設内の「生活支援員」として掃除やベッドメイクなどご入居者さまの身の回りの生活サポートが中心でご入居者さまのお身体に触れてケアをするということはありませんでした。

その後、半年後に正式に訪問介護スタッフとして、現在はより専門的なケア業務に携わるようになりました。

入浴や食事の介助はもちろん、医療依存度の高い方への訪問介護に挑戦する機会も増え、日々の業務を通じて実践的なスキルと知識を積んでいます。
先輩方の訪問介護の話を聞くたび、「自分もあの現場に飛び込んでみたい」という思いが強くなっていたので、今介護職として業務に取り組めることに前向きな気持ちが大きいです。

逆に、大変だと感じることはありますか?

最初のうちは、ご入居者さまに心をどう開いていただくかが非常に難しく、話しかけても返事がもらえなかったりと、どうすれば打開できるのか悩むことが多々ありました。

「この前も伝えたよ」などとご指摘を受ける時、「また今日もうまくできなかった」と心が折れそうになる時もあります。そのたびに、先輩スタッフの助言を頼りに少しずつ距離を縮める努力を続けてきました。

特に、難病で言葉を発することが出来ない方とは、文字盤を使ってコミュニケーションをとるのですが、文字盤上でどう伝えれば伝わるのか、何度も試行錯誤を繰り返し、勉強をしながら少しずつコツをつかんでいます。

 やりがいを感じる瞬間はありますか。

日々の現場で、ご入居者さまから「ありがとう」と温かい言葉をいただくたびに、嬉しい気持ちになります。

「最近、文句を言いがちになってしまったけれど、あなたが来てくれて本当に助かる」といった声や、自分の顔を覚えて下の名前で呼んでくれる時には、この仕事に就いて良かったと心から実感します。

こうした日常の小さなコミュニケーションが積み重なり、ご入居者さまやご家族との信頼関係を築けることが、私にとって何よりのやりがいです。

自分が困った時に、周りのサポートはありますか。

困った時には、周りの先輩たちがいつも支えてくれます。

この施設はまだ開設してから5年ほどと新しいため、立ち上げ当初からいる先輩方が多く、メンバー同士の一体感があります。わからないことや悩みはいつでも相談できる、そんな温かい雰囲気が根付いています。

スタッフ同士の仲が非常に良く、プライベートでも年齢問わず一緒に食事に出かけたり、それぞれの地元に遊びに行くなど、心から助け合える環境があります。自分の悩みをぽろっとその場でステーションで話せる、そんな雰囲気があるんです。

人生の夢と、ここでの経験が重なる

今後の佐藤さんの展望をお聞かせください。

将来的には、自分自身で介護施設やグループホームを立ち上げる夢があります。

そのための第一歩として、今は現場でしっかり経験を積み、さらにケアマネジャーの資格取得にも挑戦したいと考えています。資格の取得については、会社のサポート体制を積極的に活用して行きたいです。

▶︎CUCの教育研修制度:https://cuc-hospice.com/recruit/system-culture/education/

今後も、一人ひとりのご入居者さまに寄り添いながら、学びと成長を重ねていきたいと思います。

一緒に働きたいスタッフ像はどんな人ですか?

最初はできないことが多く、戸惑いもあるかもしれません。
しかし、やる気があれば、周囲のスタッフがしっかりサポートしてくれます。

泣いても、やめたくなっても、いつか「できる」と自信を持てるようになる、そんな仲間と共に働きたいです。
大切なのは、介護の技術云々よりも、まずはご入居者さまの想いに寄り添い、どうすればその方のために最善が尽くせるかを常に考え続ける姿勢と気持ちだと思っています。

皆で助け合いながら、共に成長していける環境を作り上げていけたら嬉しいです。