「できないこと」をどう乗り越えるか考える時間に、とてもワクワクするんです。 | ホスピス型住宅のCUCホスピス求人採用サイト

INTERVIEW

介護職インタビュー

「できないこと」をどう乗り越えるか考える時間に、とてもワクワクするんです。

ReHOPE 柏南増尾

介護職 溝江 真⼤さん

高校卒業後、救急救命の専門学校へ進学。その後、病院勤務と特別養護老人ホームで計4年間介護職として従事。2023年4月にCUCホスピスへ入社。現在はReHOPE 柏南増尾の介護職としてご入居者さまのケアを担当している。

※2025年3月時点のインタビューです。

介護職としてのスキルアップに、挑戦できる環境を探していた

これまでのご経験を教えてください。

私は、救急救命の専門学校を卒業後、介護職の道へ進み、病院勤務と特別養護老人ホームでの現場経験を積みました。母が看護師であった影響もあり、幼い頃から医療・介護の世界に興味を持っていました。

卒業後、病院での1年間の勤務では、急変する患者さまの命を守る医療現場の厳しさと、同時に人と深く関わる温かさに触れ、「もっと幅広いケアができたら」と思うようになりました。

その後、特別養護老人ホームで3年間勤務し、日々のケアを通してご入居者さまとの信頼関係を築く楽しさと難しさを実感。
どんな状況でも「本当にその人のためになっているか」を自問しながら、介護職としてプロフェッショナルを目指したいという思いが強くなっていきました。

その後、なぜCUCホスピスに転職されたのですか?

転職を決意したのは、介護職として「まだ経験したことがない現場」で働くことでステップアップしたかったからです。転職活動中、紹介会社から自分に合いそうだと紹介されたのがReHOPEでした。

インターネットで「終末期ケア」「在宅介護」の情報を集める中で、難病やがん末期の方々への専門的なケアが提供できるホスピス型施設の存在に強く惹かれました。
私自身、介護のスキルをさらに磨き、これまで経験した病院や施設とは違う、ご入居者さまとそのご家族のかけがえのない時間を、より深く支えられる場所で働きたいという思いがありました。

ReHOPEでは、スタッフ同士が連携し合いながら、一人ひとりに合わせたケアプランを作成できる環境が整っており、「ここなら自分も成長できる」と確信し、転職を決意しました。

「痒い所に手が届く」ケアが出来た時にやりがいを感じる

現在の仕事内容を教えてください。

1日あたり平均して12〜13件ご入居者さまの居室を訪問し、介護を行っています。1回あたりの訪問時間は15分~1時間までさまざまで、食事や着替え、排泄などの介助、お散歩の付き添いなど多岐に渡ります。

訪問をしている中で、「私はもう死んじゃうんじゃないか」という言葉をこぼす方もいらっしゃいます。それを、口癖のように言っている方もいらっしゃれば、本当に悩んでいる方もいて、相手に合わせたコミュニケーションをとる必要があるので、普段からの関係構築を心掛けています。

特に神経難病の方は、病気の進行で認知機能が低下したり、制限されることが徐々に増えることで不安や孤独を感じやすいため、毎回の訪問では、声のトーンや表情、立ち位置にまで細心の注意を払いながら、安心して話せる雰囲気づくりに努めています。

前職と比べて、変わったと感じる点があれば教えてください。

特養での勤務時は、認知症や認知機能の低下が著しい方が多く、会話が限られたものになりがちでした。

しかし、ReHOPEではがん末期や難病に特化していることから、ご入居者さまの認知機能がしっかりしており、感情も鮮明で、昨日の出来事をしっかり覚えておられる方も多いです。その分、言葉の選び方やコミュニケーションの取り方に、より一層の配慮が必要と感じます。

また、施設という生活の場でのケアは、単なる医療行為だけでなく、その人の趣味や過去の思い出に触れる機会も多く、スタッフとして「家族の一員」のように寄り添いながら、日々新たな発見と課題に取り組む楽しさがあります。

日々どのようなことにやりがいを感じていますか。

ある日の訪問介護で、腕が動かない難病のご入居者さまのケアが終わった後、ふと枕に絡まった髪の毛に気づきました。普段なら見逃してしまいそうなのですが、私が粘着クリーナーで取り除いたところ、その方はとても喜んでくださったんです。

大がかりなケアではなく、こうした細やかな心遣いが、実はご入居者さまにとって何よりも嬉しいと実感し、「この方が求めていたのは、こういうことだったのかもしれない」と私自身の学びにもなる瞬間でした。

このように、痒い所に手が届くようなケアができたとき、介護職としてのやりがいを感じます。

逆に、大変だと感じることはありますか?

私自身、できないことや未経験のことに直面した時「これをどう乗り越えようか」と考える時間がとても好きなので、日々のケアの中で大変と思うことはあまりないです。

ただ、終末期ケアは、常に生死と隣り合わせのため、寂しさを感じる方も多くいらっしゃいます。

時にナースコールを頻繁に鳴らされる方もいるのですが、「すぐに駆け寄りたい」という思いもありつつ、限られた時間の中で訪問業務をこなさなければならないため、自分自身の感情が流されないように、慎重に対応するようにしています。

毎回の訪問で「本当にこの人のためにできることは何か」を問い続け、時には自分の心の重さに耐えながらも、前向きに歩む努力を求められる現場です。

専門性を磨き、介護職としてさらなる高みへ挑戦

今後、ReHOPEでどのようなことにチャレンジしたいですか?

正直なところ、ホスピスで働くことは、心と技術の両面で大きなチャレンジです。特にご入居者さまとのコミュニケーションは、入社後も高いハードルを感じています。
自由にお話しや体を動かせない難病の方が多く、一人ひとりが求めているコミュニケーションの在り方を察する力が必要なためです。

しかし、その分、一人ひとりと深い信頼関係を築ける喜びや、自分自身が成長していく実感も得られます。実際に私も入社前に抱いていた、介護職としてのスキルアップは非常に実感しています。

ご入居者さまへの接し方に悩んだ時には、気軽にまわりの先輩スタッフに聞けたり、疾患についての基礎知識はeラーニングで学べたりと、不明点がすぐに解決し体系的に学べる環境があります。

今後は介護保険のことをもっと勉強したり、サービス提供責任者として入居相談に乗ったりして、さらなるキャリアアップに挑戦していきたいです。

一緒に働きたいスタッフ像はどんな方ですか?

ご入居者さまの表情の微妙な変化に気づける繊細さを持つ方や、常に「どうしたらもっと良いケアができるか」を前向きに考え、柔軟な対応ができる人と一緒に働けたら嬉しいです。

介護や看護が好きで、ただ単に技術を磨くだけでなく、人と向き合うことが好きな方なら、この環境は非常に魅力的だと思います。新しい知識や経験を積みながら、困難な現場を共に乗り越えていく仲間と出会える場所です。一緒に現場で切磋琢磨できる仲間をお待ちしています!