ホスピス型住宅のReHOPE | ReHOPEだより | ご入居者さまの声 | 母を共に支える喜び。母らしさを大切にしてくれるReHOPEでの暮らし【ご入居者さま・ご家族の声】
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ReHOPEでは、重い疾患や障がいがあっても人生の最期まで「自分らしく」過ごせるよう、日々のケアに取り組んでいます。今回はReHOPEにご入居されているNさま(パーキンソン病)と娘さまの声をご紹介します。
※本記事は、ReHOPEにおけるご入居者さまの一事例としてご紹介しています。ケアの内容や頻度は、病状や生活環境、ご本人・ご家族のご希望をふまえて個別に調整されており、支援内容はお一人おひとり異なります。
2024年12月、当時Nさまが入院されていた病院の退院期限が迫るなか、娘さまはインターネットで検索して情報を集め、ReHOPEを含む住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅など計4つの施設へ見学に行ったそうです。ReHOPE見学時に対応したスタッフのハートフルな印象が、ご入居を決断する大きな要因だったとか。
「施設自体がまだ新しくて綺麗だったこともありますが、それに加えてスタッフさんの誠実で温かな雰囲気が印象的でした。医療面も整っている施設を探すのは今回が初めてだったのですが、看護師さんが常に近くにいて、病状が進行したとしてもその時の状況に応じた最善の医療ケアで対応してもらえる、その安心感が大きかったです。ReHOPEは全国展開の実績があり医療面でも心強く、信頼して母をお任せできると思い最終的にここに決めました」
これまでは高齢者向けの介護がメインの施設を利用していましたが、今回は医療ニーズに合わせて探すことに。
「私ができるだけ母のそばにいてサポートをしたいという気持ちが強く、週に3日ほど通う予定でいたので施設の方にご負担に思われないか不安もありました。しかし、ReHOPEでは『ぜひ一緒にやっていきましょう!』とサポートチームのメンバーに入れてもらえたのが何より嬉しかったです」
入居後の様子についてもお聞きしました。
「連絡票に看護師・介護職員さんが母の様子を記録してくれるんです。そのため、私が来られない日の様子も手に取るように分かります。薬の処方やむせ込みのほか、いつものルーティンと違うことがあればすぐに共有していただいています。
また、母は夜中に頻繁に目を覚ましてしまうのですが、転倒を防ぐための離床センサーが鳴れば夜勤スタッフの方が駆けつけ、話し相手になって気分転換をサポートしてくださったりしています。安全に過ごせるよう心配りをいただいていることにとても感謝しています。」
柔軟に向き合ってくださるのが嬉しいと娘さまは語ります。食事や嚥下のケアも欠かさず行うことで少しずつ改善もみられてきました。
「入院中は水分補給のほとんどを点滴でまかなっていたのに、今では薄とろみのお茶をコップから飲めるんです。入居当初は刻み食でしたが、嚥下リハビリを重ねることで一口大の食事が食べられるようになりました。以前の施設では提供されなかった母の大好物のお刺身が出る日もあり、嬉しそうに食べている姿を見ると、私まで幸せな気持ちになります。」
今は外部のデイサービスとReHOPEを併用しているNさま。週1回、ReHOPEの作業療法士によるリハビリテーションも受けながら、身体を動かす機会を積極的に設けているといいます。
「OTさんのリハビリのおかげで筋力がつき、不安定だった手すりの掴まり立ちも格段に向上しました。移乗が上手にできるようになったのも、介護職員さんたちの見守りと介助の絶妙なサポートバランスのおかげです。看護師さんにも手引き歩行のリハビリをしてもらっていて、日増しに歩幅が広くなり歩ける距離も伸びてきました。
母自身も頑張り屋さんですが、看護師・介護スタッフ・セラピストの皆さんがそれぞれ専門の知識や役割でサポートしてくださるおかげで、母に“できること”が広がっているのを実感します。
母は脳梗塞の後遺症(失語)のため人の名前を覚えられないし状況の説明もできないのですが、いつも来てくれるスタッフさんや優しくしてもらったことはしっかり覚えていて、娘の私からお礼を言ってほしいと一生懸命伝えようとするんです。それだけ丁寧に、スタッフさんたちが心を込めて接してくださっているのだと思います」
「元々は愛妻家の父が、夫婦ふたりで暮らしながら母を介護していました。ところが父が急逝して、ケアラーバトンが突如として私へ回ってきたんです。母を大切に思う気持ちはもちろんありますが、天国にいる父から『ようやりよる(よくやってる)』と褒めてもらいたい気持ちが、私の原動力になっています。
一方で、夜間もずっとつきっきりだと私自身も疲弊して、母のことを疎ましく思ってしまうかもしれない…、自分の時間も欲しい…。だからこそ気持ちよく介護を続けられる環境が私たち親子にとっては必要で、それがReHOPEにはあるんです。今では母の笑顔も増え、穏やかに過ごせています。ここを選んで本当に良かったと思っています。」
Nさまが暮らされている居室。ご家族の写真に囲まれ、綺麗に整えられています。
「母は幸い、進行が比較的緩やかな病気だと聞いています。ということはReHOPEにも長くお世話になるのだろうと思っています。スタッフさんたちとは連絡票を介したり直接声をかけていただいてコミュニケーションは取れていますが、私個人としては入居者の方々とも親しくなりたくて…。
食堂で食事ができる方々は食事タイムを楽しみにしていらっしゃいます。母は会話のキャッチボールがうまくできないため皆さまの輪に入ることが困難ですが、配膳を待つ間、献立を読み上げたり母の代わりに私がおしゃべりすることで皆さまと仲良くさせていただいています。
看護師さんや介護職員さんじゃなくてもできることで入居者さんに直接触れたりしないこと、例えば冷蔵庫にあるものを取って来たり、進路の邪魔になっている椅子を移動するなど、『ちょっとお願い』と頼んでくださる、『よかったら○○しましょうか?』とこちらから声をかけられる、そんな小さな役割があると私の居場所もあって助かります。私の訪問を、母だけでなく入居者の方々からも心待ちにしてもらえる“Nさんの娘”でいられたら幸いです。」
全国でホスピス型住宅を展開するReHOPEは、重い疾患や障がいがあっても、だれもが自分らしく、前を向いて生きられる毎日を支えます。見学のお申し込みやご相談はお気軽に。より詳しい情報は、ReHOPE公式サイトをご覧ください。