ホスピス型住宅のReHOPE | ReHOPEだより | 希望を支える取り組み | ReHOPE姫路に中学生来訪!吹奏楽コンサートを開催しました
投稿日: 更新日:

2025年10月の穏やかな午後、ReHOPE 姫路に明るい音色が響きました。
この日行われたのは、地元の中学生による吹奏楽の演奏会。
きっかけは、「生の音楽を聴きたい」というご入居者さまの声と、企画を担当したスタッフの娘さんが吹奏楽部に所属していたというご縁でした。今回は演奏会当日の様子をお届けします!
演奏を披露してくれたのは、網干(あぼし)中学校 吹奏楽部の3年生たち。
トランペットやクラリネット、ホルンなどの楽器とともに学生さんたちが食堂に集合し、ご入居者さまの眼の前で始まった生演奏に笑顔に包まれました。

曲ごとにユニットに分かれてさまざまな曲を演奏してくれた部員の皆さん
演目は誰もが口ずさみたくなる懐かしの名曲から最近のバラードまで幅広く曲が披露されました。なかでも特に盛り上がったのは、昭和歌謡を代表する名曲「東京ブギウギ」と困難や感動的な歌詞が心に染み入る「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」。
演奏の合間には、生徒たちによる軽快なトークやミニ劇もあり、終始アットホームな雰囲気でした。

手拍子を打つ方、目を細めて聴き入る方、お部屋で静かに耳を傾ける方。ご入居者さまは思い思いに音楽を楽しまれていました。
「若い頃を思い出して元気になったよ」「うちの孫と同じくらいの年の子たちで、可愛いねえ」といった声があちらこちらから聞こえ、なかには演奏を聴きながら涙ぐむご入居者さまの姿も。心地よい音色が施設全体に広がり、穏やかな笑顔と涙が交差するひとときとなりました。

学生の皆さんが奏でるメロディーに身を委ねて楽しまれているご入居者さま
終演後には、手芸が得意なご入居者さまが編み上げた手作りのコースターが中学生の皆さんにプレゼントされました。最初は緊張していた学生さんたちの表情もすっかり和らぎ、達成感と感動の笑顔が広がりました。

「ありがとう」「また来てね」の思いが詰まったご入居者さまの手作りコースター

K.M.さん
ReHOPE 姫路 看護師
私はこれまで病院で20年ほど、認知症や内科療養の患者さんに関わってきました。ホスピスでは、お一人おひとりの想いに寄り添いながら、静かに過ごしたい方も、何かを楽しみたい方も、それぞれが心地よく過ごせる時間をつくることを大切にしています。
中学生の娘が吹奏楽部でお世話になっていることもあり、音楽には人を元気にする力があると感じていました。「生の音楽をReHOPEでも届けられたらいいな」と思い立ち、娘や先生に相談したのがこの企画のはじまりです。娘も「やってみたい」と言ってくれて、学校や施設の仲間たちと少しずつ準備を進めていきました。
当日は、ご入居者さまが涙を流して喜んでくださる姿を見て、胸がいっぱいになりました。演奏が終わったあと、先生からも「生徒たちにとって貴重な経験になりました」と言っていただき、本当にうれしかったです。これからも、ご入居者さまや地域の方々が笑顔になれるようなレクリエーションを続けていきたいと思います。
全国でホスピス型住宅を展開しているReHOPEでは、重い疾患や障がいがあっても誰もが自分らしく、前を向いて生きられるように心をこめてご入居者さまの毎日に寄り添っています。
全国の施設でご入居を受け付けておりますので、見学のお申し込みやお問い合わせなど、お気軽にご相談ください。
より詳しい情報を知りたい方は、ReHOPEのWebサイトをぜひご覧ください。