CROSS TALK
クロストーク
新卒1期生が語る!新卒でホスピスを選んだ理由と介護職デビュー半年後のリアル
この記事の対談者
-
介護職
樽石 一輝(たるいし かずき)
-
介護職
上原 ひかり(うえはら ひかり)
-
介護職
薄波 昌俊(うすなみ まさとし)
対談者プロフィール
-
介護職
樽石 一輝(たるいし かずき)
ReHOPE 東戸塚 所属。京都出身。大学ではスポーツと健康医療を専攻。授業のカリキュラムを通して、高齢者の介護領域に関心を持つようになる。水泳やラグビーなど、さまざまなスポーツの経験あり。幅広い業界を視野に就職活動をするなかで、ReHOPEの会社説明会で出会った社員の人柄に魅力を感じ、入社を決意。
-
介護職
上原 ひかり(うえはら ひかり)
ReHOPE 鷺沼(施設名称:イリーゼさぎぬま)所属。大阪府出身。大学では社会福祉を専攻。病院、障害、児童などさまざまな福祉系分野に関心を寄せるなか、エピソードキャンバスに感銘を受けCUCホスピスへ入社を決める。個の想いに寄り添ったケアの実現を目標としている。
-
介護職
薄波 昌俊(うすなみ まさとし)
ReHOPE 伊勢原 所属。神奈川県出身。大学では経済学部で経営学を学ぶ。ITベンチャーや小売業を中心に就活をしていたが、「仕事を通して、誰かの役に立っていることを肌で感じたい」という強い想いがあり、未経験の介護業界への挑戦を決める。
ReHOPEでは、2023年より新卒の介護職採用を開始しました。今回クロストークに参加してくれたのは、2024年4月から介護職(生活支援・看護補助)として働き始めた3名の新社員。なかには、就活を通して福祉や介護の領域に初めて携わったというメンバーも。なぜ3人は、最初の就職先としてホスピスという環境を選択したのでしょうか。CUCホスピスにジョインしたきっかけから仕事のやりがい、お看取りへの感じ方を通して、入社半年後の率直な想いに迫ります。
思い切り人のために働くことができそうだと感じ、入社を決意
CUCホスピスへの入社を決めたきっかけについて聞かせてください。
樽石:大学の授業で高齢者の健康寿命について学んだことをきっかけに、福祉の領域に興味を持ちました。介護業界は未知の世界だったので正直不安もありましたが、ReHOPEのオンライン説明会で「介護とは人の生活を助ける仕事」だと教えていただき、自分が働く姿をすんなりイメージできたことで入社意欲が湧きました。
上原:私は大学で社会福祉を学びました。そこで「援助に携わった人の意思を尊重する」という考え方を学び、CUCホスピスの「『前を向いて生きる』を支える。」というミッションとリンクするものを感じたんです。面談のときに見せていただいたエピソードキャンバスに心を打たれたことも、CUCホスピスを選択する大きな決め手になりました。
薄波:僕は経済学部出身で、ITや小売業を中心に就活していたんです。ただ、心のどこかに「仕事を通して、誰かの役に立っていることを肌で感じたい」という強い想いがあって。そんなとき、ReHOPEのスカウトメールを受け取りました。事業を深く知るうち、ここなら思い切り人のために働くことができそうだと感じ、入社を決めました。
入社から半年が経ちましたが、実際に仕事をしてみていかがですか。
樽石:主に担当しているのは、生活支援の業務です。ご入居者さまのお部屋に伺って、ベッドから車いすへの移乗や排泄の介助、食事介助など、生活面でのサポートを行っています。
初めてのことばかりで、最初は戸惑いも多かったですね。ご入居者さまの顔とお名前を覚えるのは、いまでも苦手です(苦笑)。ただ、スタッフも含め皆さん本当に良い方ばかりなので、支えられながら少しずつ技術も上がってきていると実感しています。
薄波:質問すれば、なんでも教えてくれる先輩がいるのがありがたいですよね。最初は教育担当の方がしっかりついてくれますし、マニュアルもあったので困ることはほとんどなかったです。
最近よくご入居者さまのマッサージを担当させていただくんですが、お一人おひとり力加減を調整することに大分慣れてきました。
上原:最初の頃は、ご入居者さまに希望をお聞きしても「忙しいんでしょ、何もしてくれなくていいわ」なんて遠慮されてしまうことが多く、寂しい思いもしました。でも最近は「テレビのチャンネルを変えて」「梨を剥いて」なんて細かい頼まれごとも増えてきて。やっと信頼してもらえるようになった気がして、毎日とてもうれしいです。
「ありがとう、また来てね」ご入居者さまのその一言がモチベーションの源
ご入居者さまと接するときに気をつけていることはありますか?
上原:できるだけ急かさないように心がけています。ただでさえ自分の希望を伝えることに遠慮がちな方も多く、こちらが矢継ぎ早に質問するとますます萎縮させてしまうので……。一つ質問をしたら、必ずその答えを待ってから次のお話をするようにしています。
樽石:ご入居者さまをよく観察し、「はい」「いいえ」で答えられるクローズド・クエスチョンで問いかけるように工夫しています。これは先輩のやり方をまねしたんですが、素敵だと感じるコミュニケーション術があればどんどん取り入れるようにしていますね。
仕事をするうえで、やりがいやうれしいと感じる瞬間があれば教えてください。
薄波:休みの日に、ナースコールで「薄波さんいますか?」と指名してくださった方がいたと聞いたときはうれしかったですね! また別の方は、不自由なお身体にもかかわらず、ホワイトボードに「うすなみくん」と書いて僕を呼び出してくれたりも。そんなときは改めて頑張らなくちゃな、と思わせられます。
樽石:「ありがとう、また来てね」と感謝の気持ちを伝えてもらうとやる気が湧いてきます。そういえば昨日、担当しているご入居者さまが初めて「かずきくん」と下の名前で呼びかけてくれたんですよ。ささいなことかもしれませんが、心を開いてくださった気がしてとても感動してしまいました。
上原:私はいま排泄介助の特訓中なんです。最近車椅子への移乗やトイレへの誘導を少しずつ任せてもらえるようになってきたので、以前と比べてご入居者さまにトイレを我慢させてしまうことが減ってきたのがうれしいです。はやく独り立ちしたい!
お看取りはつらいもの。それでも、精一杯の誠意を込めて最期のお見送りをしたい
ホスピスでの仕事では、ご入居者さまのお看取りを避けて通れません。どのように捉えていますか?
上原:私はまだお看取りの現場に立ち会ったことがないんですが、不調が続いている方が亡くなるときは、徐々に心の準備ができていくので、動揺することは減ってきました。ただ、元気に過ごされていた方の容体が急変し、突然お亡くなりになるときには、やはりショックを受けてしまうことがありますね……。
樽石:夜に亡くなる方が多いということもあり、僕もまだお看取りには立ち会っていません。ただ、徐々に具合が悪くなられる方に関しては「もしかしてそろそろなのかな」という予感が胸をよぎることがあります。そんな方には、帰宅する前にお部屋に立ち寄って、お顔を見に行くようにしています。
薄波:僕は教育の一環として、二度ほどエンゼルケアのお手伝いに入らせていただいたことがあります。難病で長く闘病されていた方が亡くなったときには、ご家族から「安らかに逝くことができました、ありがとう」というお声を掛けていただいたこともあります。僕自身は、お看取りに関して抵抗感や恐怖心を持ったことはありません。「お疲れさまでした」という思いを込め、きれいな姿で見送って差し上げたいと思っています。
困ったことはなんでも打ち明けられる。同期の存在は大きな励み
直近の目標や、先を見据えて実践しているのはどんなことですか?
樽石:今後は後輩も入ってきて、自分が教える立場になります。後輩がスムーズに業務に就けるためにも、自分がつまずいた業務とそれをどうやって克服したかをしっかりまとめておこうと考えるようになりましたね。
上原:エピソードキャンバスを見ていると、「本当は家に帰りたいけれど最期まで言い出せなかった」といったご入居者さまのストーリーを多く目にします。そんな風に心の奥底に押し込まれた願いを、もっともっと引き出して差し上げられるような介護士になりたいです。
薄波:僕には憧れの先輩がいます。施設のスタッフのスケジュールをすべて把握していて、みんなに負担が掛かりすぎないようにいつも気配りをしてくれるんですよ。決して目立つタイプではないけれど、粛々と仕事をこなすことで周囲の信頼を勝ち取っている姿がとても格好よくて。僕もいつかそんなふうになりたいですね。
今現在の自分を採点するならば何点だと思いますか? また、将来なりたいキャリア像は?
上原:マネジメントというよりは、介護職としての専門性を突き詰めていきたいと考えています。そのためには、土台となる知識や技術をさらに高めていく必要があるので、いまはまだ50点くらいですね。
樽石:キャリアについては、まだ考え中です……。まずは一人のスタッフとしてできることを探っていきたいです。勤務先のReHOPE 東戸塚は本当にスタッフに恵まれているので、ここで築いたコミュニケーションを糧に、どこに行っても通用するような人物になりたい。難病の方の介護をするためには、スキルだけでなくさまざまな疾患についても学ぶ必要があるため、現時点では70点くらいでしょうか。
薄波:ゆくゆくはマネジメントスキルを高めて、管理者になりたいです。一緒に働いているスタッフの方たちに「マネジメントに向いているよ」と言っていただけることが多いので、やる気も高まっています(笑)。教育スケジュールも前倒しで進んでいてスキルの習得は順調だとは思いますが、もっとできることがあるはずなので、60点かな。
三者三様ですね。同期の存在が励みになりそうですが、いかがでしょうか。
薄波:そうですね。同期とは月に一度ミーティングで顔を合わせますが、お互い元気にがんばっていることがわかると励みになります。施設によって指導方法も全然違うと感じるので、「困ったときはこんなふうに解決しているよ」と情報交換もよくしています。
上原:進捗を報告するたびに二人がどんどん前に進んでいるので、ちょっと焦ることもありますね……(苦笑)。私も、もっともっとがんばらなくちゃ。
樽石:3拠点とも特徴が違って、どこもそれぞれの良さがあるなと感じています。お互いに反省点を報告し合えるところは、同期がいてよかったなと思える瞬間ですね。これからも気づきを共有しながら、互いに切磋琢磨していければいいなと思っています。
医療に関わる様々な職種で
募集しています
CUCホスピスではホスピス型住宅を日本中にゆきわたらせるため、
多様な強みを持つ、たくさんの仲間を募集しています。