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人生最後の思い出を輝かせるために。レクリエーションチームが一丸となれる理由

この記事の対談者

  • 看護師

    髙下 七海

  • 施設事務

    松丸 陽子

  • 介護職

    佐藤 千尋

対談者プロフィール

  • 看護師

    髙下 七海

    2021年9月入社。ReHOPE南増尾で看護師として働く。

  • 施設事務

    松丸 陽子

    2021年2月入社。ReHOPE南増尾で施設事務として働く。

  • 介護職

    佐藤 千尋

    2021年2月入社。ReHOPE南増尾で介護職として働く。

ご入居者さまの生活をより充実したものにしていくために、さまざまなイベントを企画するレクリエーションチーム。今回は3名のチームメンバーに、やりがいや思い出に残るレクリエーションについて聞きました。

四季折々のイベントを通して、生活にメリハリを感じていただく

レクリエーションチームの役割についてお聞かせください。

【高下】ご入居者さまの生活にメリハリをつけ、日々を楽しんでいただくために、四季折々のイベントを提供しているのがレクリエーションチームです。レクリエーションを通して、生活にメリハリをつけていただいたり、思い出をつくっていただいたりすることが狙いです。

【佐藤】この施設ではチーム結成からまだ2年半ほどですが、施設長やチームメンバーたちと相談しながら、これまでにいくつかの催し物を行ってきました。ひな人形を飾ったり、お部屋から出られないご入居者さまのために、桜の香りを楽しめるしおりをお届けしてみたり。またお花見イベントでは、造花ではなく本物の桜の花を用意して、一緒に撮影して差し上げました。

クリスマス会では、ケーキを用意したんです。食べ物に関しては、食形態やお出しするタイミングにもご入居者さまごとに気を配る必要があるので、気を抜くことができませんでした。

【高下】チーム結成後初めて取り組んだのは、好きなお風呂の入浴剤を選んでいただける「入浴週間」でした。着想時には比較的シンプルなイベントのように思えたのですが、ご入居者さまのなかには身体に褥瘡(じょくそう)を患っている方もおり、ケアや配慮を怠ることはできないことがよくわかりました。

【佐藤】レクリエーションという楽しいイベントではあるものの、やはり生半可な姿勢では実施できないことを実感しましたね。初めはなかなかアイデアが通らず、正直「つらいな」と感じることもありましたが、ご入居者さまの笑顔が引き出されるのを見ているうちに、「やってよかった」と心から思えるようになり、現在のモチベーションに繋がっています。

「これが人生で最後の夏の思い出になるかもしれない」 力を尽くして準備して、心にのこるイベントを

これまででもっとも印象に残っているレクリエーションは何ですか?

【松丸】2022年に実施した夏祭りですね。大工さんに手配をして本格的なお神輿を用意したり、 みんなで横断幕を手作りしたり、相当気合の入ったレクリエーションになりました。

【佐藤】開催日直前にはメンバー以外のスタッフも食堂に集まって、まるで部活の合宿のようにお神輿の色ぬりをしたり、横断幕の縫い物をしたりしましたよね。あのときは、施設のスタッフ全員にとって、この夏祭りが「自分ごと」になっているんだなとしみじみ感じられて嬉しかったです。

【松丸】「誰がこれをやる」といった役割を超えて、「絶対いいものにしよう」という気持ちが高まっていましたよね。なかでも、ソーラン節練習の際のエピソードは印象的です。

具体的に、どんなエピソードですか?

【佐藤】パーキンソン病を患っているご入居者さまが、私たちが踊りを合わせているところを見たいと食堂まで足を運んでくださったんです。もう身体を動かすのが難しい状態であるにもかかわらず、そのときばかりは前のめりになり、今にも立ち上がりそうな勢いで「私が教えるわ!」と教えてくださって……。感動しましたよね。

【高下】そうでしたね。またあるご入居者さまは、初めは「なんで夏祭りにソーラン節なんだ」とぼやいていらっしゃったものの、披露したあと、「感動したよ」と素直に感想をくださって。飾りつけや食べ物の匂いなど、夏祭りの雰囲気を目一杯感じていらっしゃって、「すごいじゃん」と褒めてくださったことも印象に残っています。

【佐藤】スタッフとご入居者さまが、一丸となって楽しむことができた夏祭りでした。ご入居者さまにとっては、これが人生で最後の夏の思い出になるかもしれない。そんな想いがモチベーションとなって、本当にいいレクリエーションをつくることができたと思います。

難病や末期ガンのご入居者さまのために。さまざまな挑戦の末見えてきた光

レクリエーションを行う上で悩んだこと、得たものはありますか?

【佐藤】そもそもですが、難病や末期ガンの方が喜んでくださるレクリエーションって一体なんだろう、どうやったらそれが提供できるのだろうということはいまだに悩みます。なかには、「レクリエーションなんてどうでもいい、穏やかに過ごさせてほしい」と望まれるご入居者さまもいるはずなので……。そんななか、それでも私たちらしく、できることを精一杯やろうと努めてきました。

【松丸】普段の業務の役割を超えて結成されたチームですし、レクリエーション未経験者がほとんどなので、尚更悩みも大きかったですよね。通常業務とのはざまで、最初はどちらかというと「やらされている感」が拭えなかった。それでもいつしか主体的に意見が出てくるようになり、どんどん前向きにレクリエーションに取り組む姿勢ができていきました。

【高下】「言ってみる」「やってみる」「見直しをする」というサイクルがチームに芽生え始めたのは、得たものとして大きかったと思います。反省点が出てくるのは当たり前なのだから、まずは目の前のレクリエーションに集中してみよう、と。夏祭りはビッグイベントとして成功できたけれど、その前に小さな失敗や成功体験を積み重ねたからこそ、成し遂げることができたんだと思います。

【佐藤】レクリエーションについて考えるようになって以来、日々の業務における視野も広がりましたよね。これまでは、目の前の訪問だけで手いっぱいに感じられていたけれど、最近では細かなところまで意識が向けられるようになって、看護の質自体も上がってきたように感じられています。

施設スタッフ一丸となって、ご入居者さまの生活1日1日を輝かせる

レクリエーションを通して、施設の雰囲気に変化は見られましたか?

【松丸】レクリエーションを行っていなかった頃と比較して、施設内全体の団結力が強まっていると感じます。おそらくCUCホスピスに入社した時点で、レクリエーションは、「本来やりたかった仕事」とは異なるものだと思うんです。それでも、その葛藤や苦難を乗り越えて、皆が次から次へと企画を生み出してくれている。そのことは、一人ひとりのキャリアとして見ても大きな成長に繋がっていると感じています。

【佐藤】とくに私たちの施設の場合は、レクリエーションチームって、ガッツのあるメンバーが多いんです。なおかつ、協調性もある。「やると決めたなら最後までやりきろう」という想いが強いところがいいですよね。

【高下】そのムードに巻き込まれる形で、スタッフ全体の協力体制も強くなってきています。夏祭りでも、当日浴衣を持参してくれたり、「今日は訪問看護があってレクリエーションは手伝えないけど、気持ちだけは私も夏祭りに参加しているからね」と声を掛けてくれたり。何もない1日を365日繰り返すだけの日々をご入居者さまに送っていただきたくない。そんな想いがあるから、私たちも頑張れているんだろうと思います。