ホスピス型住宅のCUCホスピス採用サイト | ホスピスで働く人のためのお役立ち記事 | | ホスピスで働く介護職(介護士)とは?仕事内容と役割、病院勤務との違いを解説
RECRUIT MAGAZINE
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この記事の監修者
辻井 暢子(つじい のぶこ)
株式会社シーユーシー・ホスピス 運営本部 看護スーパーバイザー
プロフィール
1995年関西社会福祉専門学校卒業後、箕面市立老人保健施設で5年勤務。結婚後夫の仕事の都合で15年海外にて専業主婦をしながら子育てし、息子の高校入学と共に日本に帰国。2019年株式会社シーユーシー・ホスピスに中途入社後、介護主任、サービス提供責任者、介護管理者、施設長、介護SV、施設SVを経て現在はリスク・コンプライアンス室にて各施設のリスク対応や改善に実践的に関わっている。
ホスピスでの介護職の仕事に興味はあるものの「具体的にどのような役割を担うのか」「病院勤務とは何が違うのか」と疑問を持つ方も多いでしょう。 本記事では、介護職がホスピスで働く際の役割や具体的な業務内容、やりがいと大変さなどについて詳しく解説します。ホスピスで介護職として働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ホスピスには生活の場としての終末期ケアを提供する「ホスピス型住宅」と、専門的な終末期医療を提供する「緩和ケア病棟」の2つがあります。そのため、ホスピスでの介護職には
の2種類があります。 どちらも介護職としてご本人のケアを行う点では共通していますが、アプローチに違いがあります。緩和ケア病棟のケアでは専門的な医療を提供し、痛みや症状をコントロールしてQOL(生活の質)を維持・向上させることを重視しています。 対してホスピス型住宅のケアは、その人らしい生活を尊重し、できる限り自然な日常の中で最期まで穏やかに過ごせるよう支援するのが特徴です。 ここでは、それぞれの役割について詳しく解説します。2つの施設の違いについては、以下の記事もあわせてご覧ください。 ホスピスと緩和ケア病棟の違いとは?それぞれの特徴を解説
緩和ケア病棟は、がん末期などの患者さまを対象とした病院内の専門病棟で、医療的なケアを重視した環境です。看護師の指示のもと、体位交換や清拭などの症状緩和の補助を行うのが緩和ケア病棟における介護職の役割です。 緩和ケア病棟は痛みや苦痛の緩和を目的としており、患者さまの身体的負担を最小限にするケアが求められます。また、病院ならではの厳格な衛生管理や記録業務も多く、診療補助や医療機器の管理をサポートする場面もあります。 患者さまの心のケアも重要で、安心して最期を迎えられるよう支援することが大切です。 なお、緩和ケア病棟の詳細については、以下の記事もあわせてご確認ください。 緩和ケア病棟とは?入院費用や期間、ホスピスとの違いなどについて解説
介護ホスピス型住宅では、訪問介護や施設内介護の形で終末期ケアを提供します。食事や入浴、排泄の介助などの日常生活のサポートをはかることはもちろん、日常動作訓練・外出支援・季節のイベント実施などを通じて生活の質の向上も図ります。 基本的に第2のご自宅として個室を前提としたプライベートが保たれた空間で、ご入居者さまが最期までその人らしく過ごせるようケアを行います。家庭的な雰囲気の施設が多く、施設によってはレクリエーションを行うこともあるのが特徴です。 なお、介護ホスピス型住宅の詳細については、以下の記事もあわせてご確認ください。 ホスピスとは?施設の特徴や病院との違い・対象者や費用について解説
ここでは、ホスピスに勤務する介護職の主な仕事内容をご紹介します。
ご入居者さまがベッドから車椅子・トイレ・浴室などへ安全に移動できるよう支援する業務です。医療スタッフと連携しながら、専門的な知識に基づいた介助を行います。身体的負担を軽減し、安全に移動できるようサポートすることが求められます。
ご入居者さまが安全に食事を摂れるようサポートします。食事を楽しめる環境を整え、QOL向上に貢献することが重要です。嚥下能力を考慮しながら食事形態を調整し、誤嚥を防ぐ工夫も必要です。また、ご入居者さまの好みや希望を尊重しながら食事を提供します。
ご入居者さまの尊厳を守りながら排泄をサポートする業務です。基本的にはトイレでのお手伝いをいたしますが、お体の状態に合わせてポータブルトイレの使用やベッド上での排泄介助を行い、快適な環境を維持します。健康状態を把握しながら感染症対策にも配慮することが求められます。患者の自立を促す形で排泄介助を行い、プライバシーにも十分配慮します。
清潔感とリフレッシュを提供するための重要なケアのひとつです。安全を確保しながら、入浴を楽しめる時間となるよう工夫します。お体の状態に合わせて、個浴や座浴、寝台浴での介助を行います。また、入浴が難しい場合は清拭や洗髪を行い、ご入居者さまの快適さを維持します。家庭的な雰囲気を大切にし、患者の希望や好みに応じた入浴支援を行います。
快適な生活を支えるための業務です。食事・入浴・排泄の介助に加え、更衣介助や整容などを通じてご入居者さまのQOL向上を目指します。また、掃除やリネン交換、ゴミ出しなど日常生活に密着したサポートも行います。外出介助やたん吸引(資格者のみ)など、患者のニーズに応じたケアも必要です。
ご入居者さまの精神的な安定を図り、QOLを向上させるために重要な業務です。季節のイベントやレクリエーションを実施し、穏やかに過ごせる環境を提供します。個別のレクリエーションも取り入れ、好きな音楽を流したり、外出や旅行を計画したりすることもあります。
ホスピスで働く介護職は、ご入居者さまの人生の最終段階に寄り添うため、意義深い仕事に携わるというやりがいを感じることができます。その人らしさを尊重したケアを提供し、家族の支えにもなれることも魅力です。 また、介護職以外の医療従事者など、多職種の方と日常的に連携しながらケアを行うため、得られるものも多く、自身の成長を感じやすい環境であることも魅力のひとつです。 一方で、死と向き合う精神的負担や、ご入居者さまのご家族の不安に寄り添う難しさがあります。症状の急変に対応する柔軟性や体力が求められることも、大変さを感じる要因です。 ホスピスはやりがいと大変さが共存する職場ですが、その分深い学びと充実感を得られる仕事でもあります。 実際にReHOPEで働く介護職の声も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
介護職 千葉栄子さん(ReHOPE 仙台青葉)
なぜCUCホスピスに転職されたのですか?
入社前に働いていた障害者支援施設では、入居される方の人数が少なかったこともあり、「もっとたくさんの方たちと関わりを持ちたい」と思うようになりました。CUCホスピスには重度の病気の方たちがご入居されています。そうした方たちに寄り添うことで、不安や恐怖を少しでも取り除けるサポートができれば、と考えたのです。 それに、オープニングスタッフでの募集だったので、他のスタッフと一緒にスタートラインに立ち、団結しながら働いていけるところも魅力でしたね。
CUCホスピスで働く上でやりがいを感じる時は?
1日の始まりにご入居さまにご挨拶をすると、「今日もよろしくね」「頑張ってね」と声を掛けてもらえるんです。帰りがけに「次はいつ来るの?」と言われることもあり、私の訪問を楽しみにしてくださっているのだと嬉しくなります。 また、施設の秋まつりでは、レクリエーション係として「どうやったら楽しんでもらえるか」と案を練り、準備に試行錯誤しながら当日を迎えました。その日、ご入居者さまの普段とは違った笑顔や、声を出して笑っている姿を見ることができ、やりがいを感じると同時に、改めて介護の仕事に誇りを持てました。
千葉栄子さんのインタビュー詳細はこちら
介護職、サービス提供責任者 平松 恵さん(ReHOPE 柏南増尾)
なぜCUCホスピスに入社されたのですか?
それまで働いていた特別養護老人ホームでは、症状が悪化すると医療が必要だと判断されて、退所していく方が多かったんからです。退所後の様子は知ることができず、「あの方はどうされたんだろう」とずっと気になっていました。 その頃、たまたま目にしたのが、ReHOPEのスタッフ募集の案内でした。初めてホスピス型住宅のことを知り、最期までそばで見守ることができるのは「介護の究極のかたちなのかもしれない」と興味を持ちました。 ホスピス型住宅には、特別養護老人ホームでは見られないような医療依存度が高い方たちもたくさんいらっしゃいます。ご自宅では介護が難しい方たちを受け入れ、最期まで寄り添うことができる。私もそうした介護を実践していきたいと思うようになり、CUCホスピスに入社しました。
どんな時にやりがいを感じますか?
毎月のシフト作りは大変です。スタッフそれぞれに生活があり、抱えている事情があります。お子さんの授業参観や旅行など、できるだけスタッフが希望する日には休ませてあげたい。ただ、休みの希望日が重なってしまうこともあり、そんな時には早いもの勝ちの状態にならないように、調整には気を配っています。 「この日は休みたいんだけど」と、スタッフ同士が話し合える雰囲気作りも欠かせません。お互いに譲り合うことで、気持ちよく働ける職場になっているのではないでしょうか。
平松 恵さんのインタビュー詳細はこちら
ホスピス勤務の介護職のキャリアパスには、サービス提供責任者や施設長などが挙げられます。 キャリアパスについての詳細は「ホスピス型住宅の職種紹介 介護職(訪問介護)」をあわせてご確認ください。
ホスピス勤務の介護職には、ご入居者さまが最期まで自分らしく過ごせるよう、身体的・精神的なサポートを提供する重要な役割があります。緩和ケア病棟と介護ホスピス型住宅では求められるケアのアプローチが異なり、それぞれに特徴があります。 ホスピス勤務の介護職はやりがいのある仕事ですが、精神的な負担や柔軟な対応力も求められるため、十分に理解したうえで検討することが大切です。
ホスピスの介護職は、終末期の患者のQOL向上を支える役割を担います。緩和ケア病棟では医療的ケアの補助が中心で、ホスピス型住宅では日常生活の支援が重視されます。心のケアや医療職との連携も重要な業務です。 詳しくは記事内「ホスピス勤務の介護士の役割」をご覧ください。
人生の最終段階に寄り添えることや、ご入居者さまだけでなく家族の支えにもなれるのが介護職がホスピスで働くやりがいです。 ただし、死と向き合うことの精神的負担や安や悲しみに寄り添う難しさがある仕事ということも認識しておかなければなりません。 詳しくは記事内「介護士がホスピスで働くやりがいと大変さ」をご覧ください。
ホスピス勤務の介護職が行う仕事は、以下のとおりです。 なお、緩和ケア病棟と介護施設型のホスピス(ホスピス型住宅)とでそれぞれ仕事内容や意図が異なる場合があるため、覚えておきましょう。 詳しくは記事内「介護士の仕事内容」をご覧ください。
私たちCUCホスピスは、がん末期や難病など、医療依存度が高い方のケアに特化したホスピス型住宅ReHOPEを運営し、その施設内で訪問看護および訪問介護を提供しています。 ReHOPEでは、「『前を向いて生きる』を支える。」という理念をともに実現する仲間を求めています。
私たちの使命は、ご入居者さまが病気で辛い中でも、できるだけ笑顔で自分らしい日々を過ごせるよう、ケアを通して支援を提供することです。ご入居者さまの想いを深く理解し、些細な変化にも気づき、チームによる看護・介護で支えていきます。
またReHOPEでは多職種連携を大切にし、看護師・介護職・セラピストなど、各分野のプロフェッショナルが協力してケアを実現しています。
「人生に寄り添い、少しでも多くの願いを叶えたい」という想いを持った方をお待ちしています。希望あふれる未来を、ともに作りましょう。興味をお持ちの方は下記の採用サイトをご覧ください!
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多様な強みを持つ、たくさんの仲間を募集しています。